「垂れ幕」にはいくつか種類がある

垂れ幕にはいくつか種類があります。主なものは懸垂幕、横断幕、タペストリーの3つです。それぞれの違いや素材、メリットなどを確認しておきましょう。

懸垂幕・横断幕とは

懸垂幕・横断幕とは、布に文字などを印刷した広告物のことです。形が縦長なら懸垂幕、横長なら横断幕と呼ばれます。主な用途は店舗の宣伝やイベント告知、サッカーやバスケなどのスポーツ応援です。デパートのセール告知や、部活動の大会出場を祝う垂れ幕などを日頃見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

懸垂幕や横断幕は使用状況や素材によって耐用年数が異なり、数カ月しか持たないものもあれば3～5年持つものもあります。使用したい期間に合わせて素材を選ぶと良いでしょう。

懸垂幕・横断幕のメリット

懸垂幕や横断幕には以下のようなメリットがあります。

付け外し・付け替えが簡単

立て看板や袖看板と比べると軽量なため、付け外し・付け替えが簡単です。また、保管状態が良ければ数年使いまわすことも可能です。期間限定のキャンペーンを行っている店舗や、定期的にイベントがある企業・個人の利用に適しているでしょう。

遠くからでも目立つため、宣伝効果が大きい

懸垂幕や横断幕は離れた場所からでも目立つため、多くの人にアピールすることができます。年代・性別を問わずメッセージを多くの人に伝えたい場合や、バーゲンやフェスティバルなどで大量の集客が必要な場合に最適でしょう。

懸垂幕・横断幕に使用される素材

懸垂幕・横断幕で人気の素材はターポリンです。テント素材にも使用されているターポリンは丈夫で耐候性に優れており、特に屋外での使用に適しています。標準仕様で防炎加工が施されており、安全性も高い素材です。また、風が強い地域に設置する場合は、風よけの細かい穴が空いたメッシュターポリンを選んでも良いでしょう。

持ち運びやすさを考慮するなら、折りたたんでもシワが付きにくいトロマット、サテン、スエードなどがおすすめです。ただし、サテンとスエードはトロマットに比べてやや高価なため、コストパフォーマンスを求める方はトロマットを、高級感を求める方はサテンやスエードを選ぶと良いでしょう。

タペストリーとは

タペストリーとは、文字やイラストが印刷された布を天井から吊るしたり、壁に引っ掛けたりした広告物のことです。タペストリーとは、布を編んで作る綴織（つづれおり）を本来意味しますが、現在では化学繊維の布にインクジェットなどでプリントしたものもタペストリーと呼びます。飲食店や美容室の看板、展示会場やイベント会場のバナースタンドとして使われることが多いです。

タペストリーのメリット

タペストリーには以下のようなメリットがあります。

表現方法が多彩

トロマットやサテン、スエード、綿など風合いの異なるさまざまな素材に印刷でき、表現方法が多彩なことがメリットの1つです。また、どんな色、絵柄でも印刷可能なため、商用利用だけでなく、コミケ・同人イベント用にタペストリーを製作する方もいます。

シワができる・剥がれる心配がない

ポスターの場合、水にぬれるとシワになったり画びょうやテープで貼り付けても剥がれやすかったりする難点がありました。しかし、タペストリーは雨水に強い化学繊維生地を使用することが多いため、ポスターよりもシワになりにくく、ひもでしっかり固定するため簡単に剥がれる心配もありません。

長期間きれいな状態で保管できる

ポスターは経年劣化で色あせしたり、丸めて保管するとクセがついたりしてしまいます。そのため、長期保管に向いているとは言えませんが、タペストリーは筒状に巻いてもくせが付かず、汚れも付きにくいため長期保管に向いています。

タペストリーに使用される素材

屋内用のタペストリーには、軽量で耐水性に優れたトロピカルという素材が人気です。さらに「高級感を出したい」「特別感を出したい」といった場合はサテンやスエードが向いてるでしょう。また、屋外使用を考えている場合は、耐久性に優れたトロマットやターポリンがおすすめです。

まとめ

懸垂幕、横断幕、タペストリーは取り付けが簡単で、宣伝効果の高い素材です。「店舗やイベントの宣伝をしたい」「サッカーなどスポーツ応援に役立つグッズがほしい」と考えている方は、横断幕やタペストリーの製作を検討してみてはいかがでしょうか。