チャンネル文字
PRに効果的! 看板屋が教える「立体文字看板」の基礎知識

ロゴや文字をリアルにかたどった「立体文字看板」。看板自体に存在感があるため注目を集めやすく、「目立つ看板を作りたい」と考えている場合におすすめです。ここでは、看板製作を考えている方に向けて、PRにも効果的な立体文字看板の種類や仕上げ方法などの基礎知識をご紹介します。
集客効果の高い看板の作り方を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
繁盛間違いなし!? 飲食店の看板で集客効果を上げるコツ
目次
- 立体文字看板とは?
主に切文字と箱文字の2種類がある
- カルプ文字とチャンネル文字の違いとは?
厚みの規格は店により異なる
仕上げ(加工)はさまざま!
- 目立つ「立体文字看板」を作るポイント
(1)素材
(2)ライト
(3)仕上げ
- まとめ
立体文字看板とは?
立体文字看板とは、その名の通り文字やロゴマークを立体的に表した看板のこと。街中で、ビルや施設に設置されているのを見かけたことがある方も多いかもしれません。立体文字看板にはどのような種類があるのでしょうか。
※個人によって看板の分類方法は異なります。ここではあくまでも一般的な分類方法をご紹介します。
主に切文字と箱文字の2種類がある
立体文字看板は、厚みによって主に切文字(きりもじ)と箱文字(はこもじ)の2種類に分けられます。切文字は薄く平面的で、箱文字は厚みがあり立体的です。箱文字は立体文字、チャンネル文字とも呼ばれます。
立体文字看板の厚みによる分類
看板の種類 | 特徴 |
---|---|
切文字 | ・薄い、平面的 ・浮かせて取り付けるので、文字の下に影ができる |
箱文字(立体文字、チャンネル文字) | ・厚い、立体的 ・厚みがある分、存在感が大きい |
大ざっぱにいえば、スタイリッシュで小じゃれた印象にしたいときは切文字を、重厚感があるイメージにしたいときは箱文字を選ぶと良いでしょう。文字看板の印象は素材や仕上げによっても大きく変わります。
カルプ文字とチャンネル文字の違いとは?
立体文字看板を素材ごとに分類したときに、よく比較されるのがカルプ文字とチャンネル文字です。一般的には素材がカルプ材ならカルプ文字、金属素材ならチャンネル文字と区別されています。
カルプ文字とチャンネル文字の違い
看板の種類 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|
カルプ文字 | カルプ材 | ・比較的安価 ・軽くて加工しやすい ・設置が簡単 ・金属よりは劣化しやすい |
チャンネル文字 | 金属(ステンレス、銅、真鍮など) | ・高価になることも ・高級感を出しやすい ・設置が少し大変 ・耐久性がある |
カルプ材とは、主に発泡ウレタン樹脂を、アクリル板や塩ビ板、アルミ複合板などで挟んだ複合材のことです。金属素材はステンレス、銅、真鍮などの種類があります。カルプ文字とチャンネル文字で迷った際は、素材の他に、それぞれのメリット・デメリットを考慮して決めると良いでしょう。
厚みの規格は店により異なる
カルプ材・金属素材ともに厚みの規格は店によって異なります。例えば、カルプ材なら5mm/10mm/20mm/30mm/50mmとしている店もあれば、13mm/23mm/33mm/53mmとしている店もあります。金属素材なら、2.0mm/3.0mm/4.0mm/5.0mmを扱う店もあれば、1.5mm/3.0mm/5.0mmを扱う店もあります。値段は厚みや文字数、加工方法によって変わるようです。
仕上げ(加工)はさまざま!
仕上げにもさまざまな種類があります。主な仕上げ方法をいくつかご紹介します。


主な仕上げ方法
- 鏡面(ミラー)…表面を磨き、鏡のように仕上げる方法。光沢感が出る
- ヘアライン(HL)…長く細いラインが連続したように見える磨き方。マットで落ち着いた印象に
- 塗装…表面を薄い膜で覆う方法。着色するだけでなく表面の保護にもなる
- シート貼り…カッティングシートを貼る方法。表面を保護しつつ質感を変えられる
- メッキ…表面を薄い金属で覆う方法。装飾性が増すだけでなく腐食防止にもなる
また、箱文字の表面は平らにするのが一般的ですが、山形や台形に削ったり、箱文字の裏面を板でふさいだ「太鼓貼り」にして、360度どこからでもきれいに見えるようにしたりすることも可能です。
目立つ「立体文字看板」を作るポイント
ここまで立体文字看板の種類や特徴、仕上げ方法などについて説明してきました。最後に、立体文字看板の製作を考えている方に向けてアピール力のある看板を作るポイントを3つご紹介します。
(1)素材
まずは作りたい看板のイメージに合わせて素材を選びましょう。高級感を出したいならステンレスや銅などの金属素材、クリアで清潔感ある印象にしたいなら、表面と切断面が同色で仕上がりが美しいアクリル素材がおすすめです。ただし、耐久性や予算を考慮することも忘れずに。
(2)ライト
夜間も目立たせたいのならライトは必須。バックライトならふんわりと優しい印象に、文字表面が光るタイプならロゴやマークをくっきり見せることができます。スタイリッシュな印象にしたいなら、文字の縁がほのかに光る輪郭発光タイプがおすすめ。また、ライトは青、赤、黄などさまざまな色が選べますが、設置場所やブランドイメージに合った光の色を選ぶことも大切です。
(3)仕上げ
光沢感のある仕上がりにしたいなら鏡面加工、シックな印象にしたいならヘアライン加工がおすすめです。カルプ文字の場合はカッティングシートを上に貼るのが一般的。カッティングシートは鏡面加工風、ヘアライン風、蛍光色、半透明色などさまざまなタイプがあるため、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
まとめ
立体文字看板は、平面的な看板よりも文字自体に存在感があって目立つため、アピール力に長けています。看板を設置する際は、人目を引きやすいチャンネル文字やカルプ文字で看板を作ってみてはいかがでしょうか。立体文字看板は素材の種類が豊富でさまざまな色や形があるため、迷った際は看板業者に相談することをおすすめします。
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